最終更新日:2024年3月30日
アメリカの原風景とも言うべきモニュメントバレー。メサと呼ばれる岩石の台地は高さが数百メートルあり、見るものを圧倒します。明け方や夕刻にモニュメントバレーが見せる絶景はグランドサークルの中でも随一の美しさです。この稀有なスポットが「アメリカの原風景」と呼ばれるのは、それだけこの場所が有名な証でしょう。
モニュメントバレーを観光するには、ナハボ族の管理地である「ナハボトライバルパーク」に入場する必要があります。予約は必要なく、エントランスで車1台につき20ドルの入場料を払います。乗車人数は料金には影響しませんので良心的です。モニュメントバレーは国立公園ではありませんので、年間パスを使用することはできません。
駐車場の脇にあるルックアウトポイントから見える3つのメサが並んでいる風景（このページの上部の写真です）がモニュメントバレーの中で最も有名な情景でしょう。どうしても急がないといけない場合、ここで写真を撮影するだけであれば滞在時間は30分程度で済みますし、モニュメントバレーを訪れたという満足感も十分に得ることができます。
ただし、モニュメントバレーの真骨頂とも言うべきは、自らの運転でメサの間を走り抜けるバーレードライブです。アメリカの原風景の中をドライブする爽快感、充実感をぜひ味わってください。
バーレードライブはメサの間を走り抜ける約30kmのループ状のダート道です。1周するのに1時間30分～2時間くらいかかります。追加の料金は必要ありません。以前は起伏の激しいダート道で4WDの車が望ましいところでしたが、最近、ダート道のままではあるものの整備が進み、雨で道がぬかるんでいない限りは普通の車でも問題なく走行できるようになりました。アメリカのレンタカーの保険は未舗装路では適応されない場合もありますので、安全には十分に留意して運転するようにして下さい。
バーレードライブの見どころスポットには①～⑪の番号がついており、それらを順番に回っていきます。詳しくは以下のリンク先のマップをご覧ください。特に④ジョン‐フォード‐ポイント、⑨アーティストポイント、⑩ノースウィンドウポイントが絶景ポイントです。ジョン‐フォード‐ポイントは映画監督のジョンフォードが好んで撮影に使用したポイントとして有名です。
バーレードライブのマップはこちら
明け方や夕刻のモニュメントバレーは昼間とは異なる神秘的な風景を見せてくれます。これらの時間帯は駐車場横のルックアウトポイントが撮影スポットとなりますが、東向きになりますので早朝に太陽が顔を見せてしばらくは強い逆光の条件で写真を撮影することになります。明け方と夕刻では、夕刻の方が写真撮影は容易です。早朝にページからモニュメントバレーに移動して観光する場合は、ルックアウトポイントは後回しにし、先にバーレードライブを運転し、その後にルックアウトポイントから写真を撮影すると逆光ではない時間になります。
モニュメントバレーは雨も少なく、朝晩に気温が少し下がることに気をつければ、天気に悩まされることは少ないです。冬場であれば雪景色のモニュメントバレーを楽しむチャンスもあります。
グランドキャニオンと同様に、明け方や夕刻のモニュメントバレーでは格別の絶景を見ることができます。更に、夜中に見える星の数が日本とは比べものにならず、満点の星空の下のモニュメントバレーを見れば一生の思い出になるでしょう。少し贅沢をしてでもモニュメントバレー付近のホテルに泊まる価値は十分にあります。
モニュメントバレー付近のホテルの真打ちはルックアウトポイントの真横にある「The view hotel」でしょう。ルックアウトポイントと同じ風景をバルコニーから眺めることができます。モニュメントバレーを望みながらバルコニーでコーヒーを味わえば至福の時間となるはずです。
しかしながら、The view hotelは値段も張る上に予約も取りにくい場合があります（さらに、公式ページからしか予約ができません）。バルコニーからルックアウトポイントと同じ風景を眺めることができることは魅力的ですが、言い換えるとルックアウトポイントからでもThe view hotelと同じ風景を見ることができます。近隣のホテルでもモニュメントバレーの壮大さを十分に味わうことができます。
オルジャト=モニュメントバレーのホテルであれば申し分のない立地ですし、カエンタやメキシカンハットでも車で30分程度あればモニュメントバレーに到着します。なお、ナハボトライバルパークの入場料は1回払えば2日間有効です。
